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『光秀の定理』垣根涼介著

なかなか痛快な小説だ。今までのイメージを大きくくつがえして登場する若き明智光秀。
そして、その光秀と不思議な出会いをする僧侶・愚息と兵法者・新九郎。
この3人を軸に物語が展開する。
愚息のキャラクターがいい。ほとんど主人公といってもいいような存在感だ。
著者、垣根涼介の出世作『ワイルド・ソウル』は汗と熱気が読者にダイレクトに伝わる快作だった。
その垣根涼介が歴史小説というのは、かなり驚きではあった。
垣根涼介も枯れたのか?と思ったのだが、読み進めていくうちに、それは杞憂だったとすぐわかる。
この3人の躍動感、存在感は熱気を持って読者にすぐ伝わってくる。
僧侶・愚息の独特のポリシーは、読者に十分な痛快感を与えてくれる。
残念ながら、後半少し疾走感が落ちる。
それは、明智光秀が本能寺の変を引き起こした歴史的事実によるものだ。
著者は、その光秀像を何とかくつがえそうと苦心する。
もしかすると、著者がこの本で訴えたかったのは、この部分なのかもしれない。
それは十分説得的に読者に伝わるのだが、その分物語の流れが少し滞る。
その点が少し残念ではあった。けれども、それを十分に補って余りある、新しい光秀像と魅力的な登場人物が躍動する物語だ。

引用元:続きはこちら

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youzi

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします(*^_^*)
by youzi (2014-01-02 22:58) 

tonomaru521

明けましておめでとうございます。
こちらこそ宜しくお願いいたします^^
by tonomaru521 (2014-01-02 23:34) 

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